女友達 Andral と Emethy が、映画観賞後に述べた感想をそのまま会話でお届けします。
ネタバレが各所にありますのでお気をつけ下さい.
[原文:英語]
Emethy:「今回の映画どう思う?」
Andral:「うーん、スローだったな。」
Emethy:「ええ? Andralにスローって言われるとは、よほどだね。」
Andral:「どういう意味よ?」
Emethy:「だってAndralは、私が眠くなるような映画好きじゃん。」
Andral:「アクション好きなEmethyが思うスローとは少し違う。」
Emethy:「?」
Andral:「とにかく無駄が多すぎ。省いてもいい所がいっぱいあったという意味。」
Emethy:「例えば?」
Andral:「ライアン・ゴスリング演じるルークと相棒の銀行強盗、あんなに数見せなくてもいい。」
Emethy:「そうかもね。」
Andral:「正直ルークのシーン全部カットしてもよかった。」
Emethy:「ええ? ライアン・ゴスリングだよ?」
Andral:「じゃあ、少し残しましょう。」
Emethy:「なに、それ?」
Andral:「エバ・メンデスのキャラはいただけない。」
Emethy:「うんうん。」
Andral:「わざわざ会いに行っておきながら意思表示できない。」
Emethy:「迷うのも無理ないけど厄自分で招いてるよね。」
Andral:「何迷う必要があるのよ。ルークよりコフィのほうがいいにきまってる。」
Emethy:「だから! ライアン演ずるルークだからよ。でも確かにコフィはいい人だった。」
Andral:「よく考えたらわかる事よ。」
Emethy:「揺れるのが女心よ。でもルークがいきなりコフィに暴力ふるったのは嫌だったね。あれはディールブレイカーよ。」
Andral:「あのルークってキャラがどうしてもリアルに思えない。」
Emethy:「うーん。リアルというか理解し難い感じ。理解し難いと言えば、ロビンのこと、どう思った?」
Andral:「ロビンって誰だっけ?」
Emethy:「ルークに住む所と仕事をあげた男。私、あの男気持ち悪くて怖かった。ルークの息子が会いにいった時変な事が起きない事祈っちゃった。」
Andral:「ああ、そうね。でも彼を演じた役者うまかった。」
Emethy:「ブラッドリー・クーパーは?」
Andral:「『世界にひとつのプレイブック』(原題: Silver Linings Playbook)の人ね。あの映画はよかった。あれ観た?」
Emethy:「観てない。」
Andral:「あの映画の方がいいよ。脚本からして違う。いくらうまい役者でも演じる役にいいダイアローグがついてなくちゃ深く掘り下げられないよ。」
Emethy:「私は、この映画の中のどのキャラクターへも感情移入ができなかったし、わかりにくいキャラばかりだったけどブラッドレイ・クーパー演ずるエイヴが一番理解しやすかったかな。」
Andral:「彼嘘ついてる。」
Emethy:「ちょっと、わかってる、わかってるわよ。」
Andral:「彼嘘ついたのよ。嘘つき通したのよ。」
Emethy:「はいはい、わかってるってば。でも良心の呵責はあったみたいだよ。」
Andral:「エイヴを連れ出したリーダー格の人こわすぎ。上手いなあ。」
Emethy:「デルーカ役のレイ・リオッタのこと?」
Andral:「知ってるの?」
Emethy:「ええ? 彼の映画観てないの? 」
Andral:「観てないと思う。」
Emethy:「『サムシング・ワイルド』(原題:Something Wild)、『グッドフェローズ』(原題:Goodfellas)、『不法侵入』(原題:Unlawful Entry)、『ハンニバル』(原題:Hannibal)」
Andral:「観てない。」
Emethy:「そうか。私なんかエイヴが殺されるかと思っちゃった。だめだあ、レイ・リオッタにだけはついていくなあ!」
Andral:「ふーん。気味の悪い怖い悪役ばかりやる人なのね。」
Emethy:「そうじゃないけど。まあ、とにかく脇役陣はうまいと思ってるんだね。」
Andral:「ううん。全脇役じゃない。エイヴの息子役はへた。ひどすぎ。」
Emethy:「うわっ、はっきり言っちゃって。まあ、確かにそうだけど。ルークの息子は?」
Andral:「ああ、彼の方がずっとうまかった。」
Emethy:「レオナルド・ディカプリオに似てると思わなかった?」
Andral:「ほんとだ。」
Emethy:「ルークの息子役の子はデイン・デハーンと言うんだ。次回作『アメイジング・スパイダーマン2』(原題:The Amazing Spider-Man 2)でピーター・パーカーの親友ハリー・オズボーン役をやるらしいんだよ。 」
Andral:「興味ない。」
Emethy:「それは失礼。」
Andral:「父親の愛情を欲している方向でいくと思いきや、まるで逆。あの息子たち、何なの。父と子のジェネレーションでの葛藤って、全然違うと思ったわ。」
Emethy:「確かに父の代から息子の代への複雑性がうまく表現できていなかったね。」
Andral:「エイヴとジェイソンのやり取りもいまひとつだし」
Emethy:「私実はブラッドレイ・クーパーの頬に止まったままの虫が気になってしょうがなかったの。」
Andral:「何よそれ。」
Emethy:「あれって、役者魂の表れかバジェットの少なさか。せっかく良いシーンのはずなのに笑っちゃうからいけない。」
Andral:「結構細かいのね。」
Emethy:「何にしてもライアン・ゴズリングじゃなくてブラッドレイ・クーパーが主演の映画だったのに誤算があった。」
Andral:「どっちだって構わないわよ。両方ともダメよ。この映画観るよりスポーツテレビドラマ『Friday Night Lights』を観る方がいいわよ。主演のカイル・チャンドラーとコニー・ブリットンの演技力もすごいけど出てくるキャラクターみんなが素晴らしいの。何よりコンテンツよ。内容の深さと濃さをこういう話から学んで欲しいわ。」
Emethy:「今回は手厳しい評価ね。で、おすすめは?」
Andral:「『Friday Night Lights』よ。」
プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命(The Place Beyond the Pines) |
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監督 デレク・シアンフランス 出演 ライアン・ゴズリング、ブラッドレイ・クーパー、ベン・メンデルソーン、エヴァ・メンデス、ローズ・バーン、ブルース・グリーンウッド、ハリス・ユーリン、レイ・リオッタ、デイン・デハーン |
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