海賊映画とパイレーツ・オブ・カリビアン トリロジー

映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズは、ディズニーランドの人気アトラクションのひとつ「カリブの海賊」（来客がフロート式の乗り物に乗り、船着場を出、財宝の隠された洞窟や、攻撃を受ける町、地下の牢屋を進み、海賊同士の銃撃戦や船の海戦など、カリブ海海賊達の抗争に巻き込まれながら、失われた財宝を巡る冒険を体感するというもの）をモチーフにした第一作目の成功によりその後、もう二作制作された海賊ジャック・スパロウの冒険トリロジーでした．

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海賊映画というジャンルは、アメリカ映画界のトップに君臨したダグラス・フェアバンクス主演の『ダグラスの海賊』(The Black Pirate．1926)、不朽の名作『宝島』(Treasure Island．1934)、活劇映画の担い手、エロール・フリン主役の『海賊ブラッド』(Captain Blood．1935)、『シー・ホーク』(The Sea Hawk．1940)、そして名優バート・ランカスター主演の『真紅の盗賊』(The Crimson Pirate．1952)、そしてこどもも楽しめる、フック船長で有名な『ピーター・パン』(Peter Pan．1953）などの映画以来あまり日の目を見ず、創られても興行的に成功しないという時代が長年続きました．
1980年代に創られた、コメディの要素を充分含んだ海賊映画の二本；素晴らしい俳優ケヴィン・クラインが何ともいえない、Gilbert and Sullivanのオペラを基にした『ペンザンスの海賊』(The Pirates of Penzance）は秀作でしたが、グレアム・チャップマン監督、モンティ・パイソンのメンバー、ジョン・クリーズ、エリック・アイドル、そしてチーチ＆チョンなど勢揃いの『イエローパイレーツ』(Yellowbeard）は興行的大失敗．
それ以降、撮影技術が進んだこともあって、何人もの映画人が幾度か海賊映画に挑戦したものの、ジンクスができあがってしまったかのようでそれを破れなかったのです．
1997年に始まった、尾田栄一郎氏による日本の少年漫画、そしてアニメ化された『ONE PIECE』（ワンピース）の大人気の秘密を勉強しておけばよかったのかもしれません．

そんな時、他からの懸念をよそに、心配や不安も乗り越えて登場したのが、パイレーツ・オブ・カリビアン．
失敗作が重なる海賊映画の中、パイレーツ・オブ・カリビアン三部作が成功したことに驚いた人もたくさんいました．
しかし、先を楽しみにさせる脚本、心躍る特撮（Visual Effects)、目が離せない個性的なキャラクター達、そしてそれをうまくまとめる演出、と揃えば、この映画が観客を魅了したのも納得できます．
アクション、アドベンチャー、ファンタジー、ロマンス、コメディと色々な要素を秘めファンが多くできたこの作品．
はたして四作目が新しいトリロジーのはじまりとなるでしょうか？

この映画で一躍人気映画スターとなったジョニー・デップが再びジャック・スパロウ役を演じる第四作目『生命の泉』（Pirates of the Caribbean On Stranger Tides）の今月航海を待つ間、過去の海へ思いを馳せましょう．
とくに、ウィル役のオーランド・ブルームや、エリザベス役のキーラ・ナイトレイがお好きなファンはため息とともに．．．

１．パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち（原題：Pirates of the Caribbean: The Curse of the Black Pearl）

アメリカ公開日 ２００３年０７月０９日
日本公開日 ２００３年０８月０２日

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映画のあらすじ、ストーリー（Plot Summary、Synopsis)

海賊船ブラックパール号のバルボッサ船長が率いる海賊たちは街を襲い、総督の娘エリザベスを連れ去る．
鍛冶屋の青年ウィルは、牢獄に入れられていた海賊ジャック・スパロウの力を借りて、命がけでエリザベスの救出に向かうのだった．
そこで自分の出生の秘密、父親が誰であったかを知ることになるウィルに危険が迫る．
 

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２．パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト（原題：Pirates of the Caribbean: Dead Man’s Chest）

アメリカ公開日 ２００６年０７月０７日
日本公開日 ２００６年０７月２２日

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映画のあらすじ、ストーリー（Plot Summary、Synopsis)

ウィルとエリザベスは、海賊ジャック・スパロウに加担したとして逮捕されてしまう．
彼らは、東インド貿易会社の権力者ベケット卿に海賊ジャック・スパロウの持つコンパスを渡せば二人を釈放すると取引をもちかけられる．
その頃、バルボッサからブラックパール号を取り戻たジャックは、彼が交わした過去の契約からどう逃れるか算段していた．
 

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３．パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド（原題：Pirates of the Caribbean: At World’s End）

アメリカ、日本公開日 ２００７年０５月２５日

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映画のあらすじ、ストーリー（Plot Summary、Synopsis)

ベケット卿はジェームズ・ノリントンが持ち帰ったデイヴィ・ジョーンズの心臓を入手．
デイヴィ・ジョーンズとフライング･ダッチマン号を操り、世界中の海賊達を排除し始める．
それに対抗し、伝説の海賊九人を招集して戦おうとする海賊たち．
しかし、ジャックがその伝説の海賊の一人と知り、ウィルとエリザベス、ブラックパール号乗組員たちはジャックの救出に向かうのだった．
 

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スタッフ

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監督　ゴア・ヴァービンスキー（1,2,3）
製作　ジェリー・ブラッカイマー（1,2,3）
脚本　テッド・エリオット（1,2,3)、テリー・ロッシオ（1,2,3)、ジェイ・ウォルパート（1)、スチュアート・ビーティー（1)
撮影　ダリウス・ウォルスキー（1,2,3)
編集　スティーヴン・E・リフキン（1−3)、クレイグ・ウッド（1,2,3)、アーサー・シュミット（1)
音楽　ハンス・ジマー（1,2,3)、クラウス・バデルト（1)

キャスト

[主要人物]

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ジャック・スパロウ (ジョニー・デップ)　
ウィリアム（ウィル)・ターナー・ジュニア (オーランド・ブルーム)　
エリザベス・スワン (キーラ・ナイトレイ)
ヘクター・バルボッサ (ジェフリー・ラッシュ)　 　
ジョシャミー・ギブス航海士 (ケヴィン・R・マクナリー)　
ティア・ダルマ (ナオミ・ハリス)　
デイヴィ・ジョーンズ (ビル・ナイ)　
カトラー・ベケット(トム・ホランダー)　
ジェームズ・ノリントン (ジャック・ダヴェンポート)　
ウェザビー・スワン (ジョナサン・プライス)　

[その他の登場人物]

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ウィリアム（ビル)・ターナー・シニア (ステラン・スカルスガルド)　
コットン (デイヴィッド・ベイリー)　
猿のジャック (Jack the monkey)
ラゲッティ (マッケンジー・クルック)　
ピンテル (リー・アレンバーグ)
ティーグ (キース・リチャーズ)　
アナマリア (ゾーイ・サルダナ)
マーティ (マーティン・クレッバ)

[伝説の海賊]

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サオ・フェン (チョウ・ユンファ)　東シナ海
キャプテン・シュヴァル (マーセル・ユーレス)　地中海
ミストレス・チン (タカヨ・フィッシャー)　太平洋
アモンド・ザ・コルセア (ガッサン・マスード)　黒海
ジェントルマン・ジョカルト (ハキーム・ケイ＝カジム)　大西洋
スペインのビジャヌエバ (セルジオ・カルデロン)　アドリア海
スリ・スンバジ (マーシャル・マネシュ)　インド洋

パイレーツ・オブ・カリビアンにでてくる主な船

• ブラックパール号（The Black Pearl）

ジャック・スパロウ船長が指揮する帆船（バルボッサに乗っ取られてばかりいる）

• フライング・ダッチマン号（The Flying Dutchman）

デイヴィ・ジョーンズが船長の伝説の幽霊船

• エンプレス号（Empress）

サオ・フェン率いる東洋風の海賊船

• インターセプター号（HMS Interceptor）

イギリス軍艦

• ドーントレス号（HMS Dauntless）

イギリス軍艦

• エンデヴァー号（HMS Endeavour）

東インド貿易会社のカトラー・ベケット卿の軍艦

• エディンバラ・トレーダー号（Edinburgh Trader）

貿易船

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