ハロウィーンのオリジンの説は色々あります.
ヨーロッパで語り継がれるそのひとつは日本にもある伝説、昔話と似通っていて共感できる人も多いでしょう.
収穫の終わり頃、この世とあの世の境がゆるぎ精霊などがやってくると信じられていた古き日、先祖などならともかく、厄介な霊に来られても困るので、仮面をかぶったり、特別な衣装をまとったりして、それを防いだと伝えられています.
カボチャを顔のようにくりぬいた中、ろうそくを入れ炎をともしたり、トウモロコシや藁を飾ったり、魔女や怪物の人形を出したり、白綿を散らし、大きな蜘蛛のおもちゃを置いたり、アメリカの街町のみんなは大忙し.
そんな中 、ハロウィーンの気分を盛り上げようと怖い映画を観たりする人が多いのです.
定番のホラー映画ではなく、家族みんな、大人も子供も楽しめる、それでいて少しだけ怖い気分になる映画を特集します.
コスチュームを作りながら、飾り、デコレーションの準備をしながらでも観られる肩の凝らないものを多く選びました.
ハロウィーンのパーティ当日、お菓子を食べながら皆で揃って観るのも良いのではないでしょうか.秋の夜長を是非楽しんでください.
ゴーストバスターズ(原題:Ghostbusters)
アメリカ公開 1984
PG(米国)
大学で超常現象の研究を行うそれぞれ個性的な三人の科学者(ビル・マーレイ、ダン・アクロイド、ハロルド・ライミス)は、研究費の援助を打ち切られたために幽霊退治の会社「ゴーストバスターズ」を開業する.彼らの活躍が次第に広がる中、古代の破壊神ゴーザがニューヨークで蘇ろうとしていた.アイヴァン・ライトマン監督.
ホラーとユーモアの混ざった映画作品.レイ・パーカー・ジュニアによる主題歌も大ヒットした.お化けのほとんどが面白みがあるが、子供によっては怖いと思うかもしれない(特にゴーザ).10歳以上向き.
コスチュームアイディア 参考:メンバーの制服はハロウィーンのコスチュームにぴったり.
【iTune 映画ダウンロード】 ■ ゴーストバスターズ(字幕版) ■ (日本語吹替版)
ビートルジュース (原題:Beetle Juice)
アメリカ公開 1988
PG(米国)
素晴らしきマイケル・キートンの怪演による、これまた怖さのあるコメディ.ある日突然事故死した若い夫婦(アレック・ボールドウィン、ジーナ・デイヴィス)は幽霊となり自分たちの住んでいた家に留まる.その家に新しく引っ越してきた一家を追い出そうと、人間を退治する自称 “バイオ・エクソシスト” ビートルジュース(マイケル・キートン)に助けを求める.
ディズニーのアニメーターだった監督ティム・バートン独特のコメディ、ゴシック、ファンタジー、ホラーの混ざったビジュアルな大ヒット作である.所々ヴィヴィット過ぎて怖いと思う子供もいるかもしれない.下品なビートルジュースにもご注意.9歳以上向き.
コスチュームアイディア 参考:ビートルジュースのコスチュームは、通向け.
【iTune 映画ダウンロード】 ■ ビートルジュース(字幕版)
ナイトメアー・ビフォア・クリスマス(原題:The Nightmare Before Christmas)
アメリカ公開 1993
PG(米国)
『ビートルジュース』のティム・バートン製作・原案・キャラクター設定によるミュージカル・アニメーション.ハロウィン・タウンの住民は怖い事が大好き.毎年ハロウィーンの準備に追われるジャック・スケリントン(クリス・サランドン)は、そんな繰り返しの日々に疲れと虚しさを感じていた.ある日、ジャックが偶然迷い込んだ別の町は、毎日が喜びに満ち溢れ、陽気で楽しいクリスマ ス・タウンだった.クリスマスに魅せられたジャックは、サリー(キャサリン・オハラ)の心配をよそに、ハロウィン・タウンでもクリスマスをしようと街の人々に呼びかける.ヘンリー・セリック監督.
アニメーションといっても中間から最後の方にかけて怖いシーンがいくつかあるので恐がりの子供には、要注意.7歳以上向き.
コスチュームアイディア 参考:ジャックとサリーのコスチュームを着こなせば受ける事間違いなし.
【iTune 映画ダウンロード】 ■ ナイトメアー・ビフォア・クリスマス(日本語吹替版)
ホーカス・ポーカス(原題:Hocus Pocus)
アメリカ公開 1993
PG(米国)
カリフォルニアから魔女伝説の伝わる町に引っ越してきた少年マックスは、そんな昔話など信じない現実主義者.ハロウィーンの夜、妹のダニィ、同じクラスの女の子アリソンとの三人で、昔魔女が住んでいたといわれる屋敷を訪れてもふざけてばかり.そこで彼は黒い炎のロウソクを灯し、魔女の三姉妹(ベット・ミドラー、セーラ・ジェシカ・パーカー、キャシー・ナジミー)を呼び起こしてしまう.ケニー・オルテガ監督.
ディズニー映画とはいえ、公開当初は評価も低く、人気がなかった.ストーリーは退屈で、演技も今ひとつだから無理もない.くだらないと言ってしまえばそれまでだが、ミドラー、パーカー、そしてナジミーの魔女は、愉快で楽しい.今ではカルト的な、ハロウィーンの時期には欠かせない映画となっている.ベット・ミドラーのファンは、彼女が歌うのがうれしいし、ゲイリー・マーシャル、ペニー・マーシャル兄妹が、夫婦役で出ているのは映画通にとって笑えるシーンとなっている.ハロウィーンのコスチュームを着た大人と子供達がたくさん見られるので参考にするのもいい.11歳以上向き.
コスチュームアイディア 参考:カラフルで艶やかな三人の魔女の衣装はハロウィーンにピッタリ.
キャスパー(原題: Casper)
アメリカ公開 1995
PG(米国)
大富豪の父から古びた大屋敷を相続したキャリガン(キャシー・モリアーティ)は、弁護士ディッブス(エリック・アイドル)と一緒にその屋敷に宝物を探しに乗り込む.そこには少年のゴースト、キャスパーと彼の叔父である三人組のゴーストが住んでいた.これらの幽霊たちを追い払う為、キャリガンは心霊学者のハーヴェイ博士(ビル・プルマン)を雇う.最愛の妻を亡くし、その魂の再訪を待ち望む博士とその娘キャット(クリスティーナ・リッチ)は屋敷に移り住み、そこで無邪気な少年ゴースト、キャスパーと出会い奇妙な共同生活を始めたのだった..ブラッド・シルバーリンク監督
アンブリン製作の実写とCGを融合した映画.アニメーションのキャスパーがとても可愛い.ギャグとパロディがたくさんある中、哀しいまでの慕情をプルマンが、切ない幼い恋をリッチが好演している.大人にとっては、モンティ・パイソンのアイドルが観れるのがうれしいが、何と言っても一番いいのはモリアーティ.セクシーな彼女の体当たりの悪役さに感心.この映画は幽霊の映画でありながらキュートなキャスパーと面白可笑しい三人組は怖くない.6歳以上向き.
モンスターズ・インク(原題: Monsters, Inc.)
アメリカ公開 2001
G(米国)
ピクサーの名作のひとつ.モンスター・シティの貴重なエネルギー源である子どもたちの悲鳴を集めるため、夜な夜な子どもたちを脅かすモンスターたち.実はモンスター自身子供たちを恐れていた.テレビやゲームの影響で最近の子供たちはモンスターを怖がらず、モンスターズ株式会社の経営も苦しくなってきている中、人間の女の子がモンスター・シティに紛れ込んでしまう.
この秀作は、小さい子供から大人まで楽しめる素晴らしい映画.モンスターがテーマながら、ハロウィーンの季節以外、いつ観ても良い作品である.5歳以上向き.
コスチュームアイディア 参考:友人が毛むくじゃらのカラフルなサリーのコスチュームを着て、彼女の息子がマイクのコスチュームをまとい、まだ小さかった娘をブーに仕立てて行ったトリック・オア・トリートが大成功した.
【iTune 映画ダウンロード】 ■ モンスターズ・インク (字幕版) ■ (日本語吹替版)
ハリー・ポッター シリーズ(原題: Harry Potter)
アメリカ公開 2001以降
シリーズ1、2、3、6はPG(米国)シリーズ4、5はPG-13(米国)
日本を含め世界中で驚異的なヒットを記録した『ハリー・ポッター』シリーズの映画. 魔法使いハリー・ポッターと彼の友人ロンとハーマイオニーを中心に、彼らのホグワーツ魔法魔術学校での生活と冒険を描いた作品は、賢者の石(7歳以上向き)、秘密の部屋(8歳以上向き)、アズカバンの囚人(10歳以上向き)、炎のゴブレット(12歳以上向き)、不死鳥の騎士団(12歳以上向き)、謎のプリンス(12歳以上向き)がある.最終作である死の秘宝は二部に分かれていて、今年11月と来年7月に劇場で観られる.児童本を基にしてあるものの、映像になると現実味を帯びて、恐ろしさが増す.最初の二作はまだしも、三、四作目以降は、恐ろしさを伴うので、中学生以上向き.
コスチュームアイディア 参考:前にも述べたが、たくさんの友人同士でそれぞれのキャラクターを着こなすと楽しい.
くまのプーさん/ランピーとぶるぶるオバケ(原題: Pooh’s Heffalump Halloween Movie)
アメリカ公開 2005
G(米国)
初めてのハロウィーンが楽しみなランピーは、親友のルーと一緒にくまのプーさん、ピグレット、ティガー、ラビット、イーオアに会いにいく.そこで、ティガーがハロウィーンのお化け “ゴブリン” を捕まえると願いごとがひとつ叶う、という話をしている間、プーさんがハロウィーン用のお菓子をついつい全部食べてしまう.パーティの為のお菓子をお願いすべく、ルーとランピーは怖いながらも “ゴブリン” を捕まえに、森へと旅立つのだった.小さい幼児にも楽しめるディズニーの作品.これを観終わった後、カンガのようにクッキーを焼きたくなる(又は、カンガのような人にクッキーを焼いてもらいたくなる).3歳以上向き.
コスチュームアイディア 参考:プーさん、ティガー、ピグレット等のコスチュームが、幼児用でたくさんある.とても可愛い!
ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!(原題: Wallace & Gromit: The Curse of the Were-Rabbit)
アメリカ公開 2005
G(米国)
“巨大野菜コンテスト” を前に、町の住人達は野菜畑を荒らしまわるウサギの大繁殖に頭を悩ませていた.ウォレス(ピーター・サリス)とグルミットはウサギ回収マシーンを発明し、大切な野菜をウサギの脅威から守るため大活躍.ところがある夜、正体不明の巨大ウサギが出現し、野菜が次々と食い荒されてしまう.コンテストの主催者レディ・トッティントン(ヘレナ・ボナム=カーター)の気を引く為、心優しいウォレスと強引なヴィクター(レイフ・ファインズ)は、それぞれ違う方法で、野菜を謎の巨大ウサギから守ろうと奮闘する.
クレイ・アニメーション『ウォレスと グルミット』シリーズを生み出したイギリスのアードマン社とアメリカのドリームワークス社による共同製作作品.監督はウォレスとグルミットの生みの親ニック・パーク.アカデミー賞長編アニメーション賞を受賞.サスペンス的にできているが、小さい子供から大人まで十分楽しめるおススメ作品.7歳以上向き.
コスチュームアイディア 参考: グルミットは愛らしいが、巨大ウサギの方が受けるかもしれない.
【iTune 映画ダウンロード】 ■ ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ! (日本語吹替版)
コララインとボタンの魔女(原題:Coraline)
アメリカ公開 2009
PG(米国)G(映倫)
新しい町に引っ越してきた少女コララインは、友だちも出来ず、多忙な両親にも構ってもらえない.孤独で退屈なコララインは、ある日家の中で封印された奇妙な扉を発見する.この扉を通り抜けた先は、どんな願いも叶う所だった.コララインは、その不思議な世界に魅せらていくが、実は恐ろしい秘密が隠されていることを知らされる.
『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』のヘンリー・セリック監督が誇るアニメショーン.
ストーリーも、描写も、ヴィジュアルも素晴らしいし、可愛ささえあるが、不気味で恐ろしい事に変わりはない.映倫はレイティングをGにしてあるが、はっきり言って9歳以下の小さい子供向けではない.大人でも怖くなる所があるので、10歳以上の子供にとっても怖いかもしれない.
コスチュームアイディア 参考:大きなボタンを目に当てるだけでも怖い効果がある.
【iTune 映画ダウンロード】 ■ コララインとボタンの魔女(字幕版)
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はいかがでしょう
『スパイダーウィックの謎』は大人でもこわがってますから、念のため
映画のレイティングガイドラインはすごく便利です。
子供に見せたい映画ばかり。でも何歳くらいから見れるのか気にしている映画でしたのでちょうど良かったです。
ハロウィンの時でなくても良さそうな映画の参考有り難うございました。
ありがとうございます。是非楽しんでください。
ハロウィンの季節で今まで見た事のある映画は、子供達が好きなナイトメア・ビフォア・クリスマスとモンスターズ・インクでした。
ここに紹介されているほかの映画も今年は見てみたいと思います。
『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』の雰囲気がお好きであれば、ティム・バートン監督による『コープスブライド』もあります。『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』ほどおススメではありませんが、同様にストップ・モーション・アニメーションで少し怖い映画です。
『モンスターズ・インク』の楽しさをお探しであれば、『ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!』がおススメです。
映画の年齢ガイドラインも参考にしてください.また感想などお聞かせくださる事をお待ちしてます。
ハロウィーンのシーズンどうかご家族皆さんで楽しんでください。