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Review by Darcon
J・R・R・トールキンの中つ国を舞台とした本『指輪物語』や彼の著作をもとに創られたピーター・ジャクソンの映画『ロード・オブ・ザ・リング』トリロジーのファンたちは、映画公開の日をさぞかし楽しみにしていることだろう。トールキンの1937年作品『ホビットの冒険』(原題:The Hobbit, or There and Back Again)は『指輪物語』の前日譚にあたる。
『ホビット』の物語は『指輪』の物語と比べ暗さや重さが手加減されている。
無理もない。この物語はトールキンが自身の子供たちを楽しませるために書いたものなのだ。
故に、ダークさやシリアスさを追求する人たちには物足りないかもしれない。
しかし、ユーモア、バトル、クエストあり、気味の悪いゴラム(アンディ・サーキス)、ドワーフ、ドラゴン、女性エルフのガラドリエル(ケイト・ブランシェット)も登場する。ニュージーランドの空気のせいだろうか、それとも癖なのだろうか。
ピーター・ジャクソンはエピックフィルムを創り続ける。えり好みの激しい映画評論家は48fpsフレームレートやごまかしの3D(確かにこれはひどい時が多々あった)について文句を言っているようだ。
挙げ句この映画は観に行く価値がないなどと言う輩も出てきている。純正主義者たちはお気に入りの小説が三つの映画に引き延ばされているのは金儲けが理由だとも思っている。
一方でジャクソンは、映画にはメインの小説のみならず説明部分までもシーンとして取り入れているため長くなる必要があったと主張しているし、この映画は劇場で観てこそ本来のよさが楽しめるとも言っている。このようなネガティブな批評があるからと言ってこの巨編を観ないのは損である。
偉大なるキャラクターたちを堪能し、すばらしい特殊効果に目を見張り、音楽を聴くだけで彼らの存在感を身近に感じられる。
想像を絶するファンタジーの世界に浸れるせっかくのチャンスなのだ。
いちいち細かいことを言っている場合ではない。
壮大なアドベンチャーを謳歌して大いなるクエストに出かけよう。
子供のような心で、若者のような勢いで楽しんできて欲しい。
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