ベスト・キッド(原題:The Karate Kid)が日本で公開するにあたって、国際空手道連盟極真会館の藤田正幸先生に色々質問してみました.
Q. オリジナルの1984年版「ベストキッド」観ましたか?(もし観ていたら感想をお聞かせください)
A. もう内容はあまり覚えてないけど、当時けっこう好きだった。実際にはあり得ないけどあの修行のシーンがあるからおもしろい。アメリカ映画は基本ヒーローが初めから強いから、だんだん強くなっていくのは珍しいよね。Q. 空手とカンフーの違いを教えてください(新しいのは、カラテキッドの題名ですが、実は、カンフーに変えてあり、ジャッキー・チェンが先生役).
A. 空手は試合や組手で強くなる事が目的で、その為に基本稽古や移動稽古を一生懸命やり込む。カンフーは中国武術全般の事を言うんだけど、基本、演武や表演のみで組手が無い。これとは別に散打という競技があって試合は投げ中心の打撃。
Q. 映画に出てくる悪役の道場の先生のモットーは「弱さ無用、痛み無用、情け無用.」これについてどう思われますか? 藤田先生ご自身、もしくは道場のモットーは?
A. 映画として、分かりやすい悪にしてあるけど、実際にこういう方向性で、日本では道場生が集まらないよ。武道としてやっているので、尊敬、感謝の心、礼儀を大事にやってます。
Q. 子供にしても大人にしても武術を習う事で何が学べると思いますか?
A. 強い体と強い精神力。それと謙虚な心。自分より強い人はいくらでもいるからね。
Q. 藤田先生が習った中での一番素晴らしかった先生の思い出話か逸話があれば教えてください.
A. とにかく強い。白帯の頃は木っ端微塵にやられてた。ほんと大人と子供。手加減なし。100回以上伸ばされたけどだんだん耐久力がついて強くなっていくのが実感できた。細かい事は言わないけどいつも全力で受け止めてくれる。それと先生や黒帯の先輩はみんな威張ってなくて、普段はとても優しくて謙虚。尊敬してるし自分もそうなりたいと思ってるよ。
藤田先生,ありがとうございました.
ベスト・キッド(原題:The Karate Kid) の あらすじ、ストーリー(Plot Summary、Synopsis) を読む.
空手の方が絶対良いです。
空手、柔道、合気道、カンフー、色々迷ってしまいます.